home 長浜盆梅展のはじまり 盆栽の歩みと盆梅 盆梅の1年 長浜盆梅展で見られる盆梅
長浜 盆梅展
 
 長浜の盆梅は約300鉢あり、市と観光協会の盆梅専門員が一年を通じて管理しています。
盆梅は幾世紀にもわたって生き続けていますから、育成管理には細心の注意が求められます。
わが子を育てるのと同様、温かい愛情とともに、過保護にならないように厳しい愛情が必要です。
また、将来を見据えて、養成中のものが約1,000本あります。およそ十年の月日を掛け、毎年形を作り、ようやく一人前の盆梅としてデビューします。

 皆さんが盆梅を目にされるのは、一年の内わずか二ヶ月。
花が咲き終わった瞬間から、来年の開花に向け、一日として欠かせない手入れがはじまります。

1.盆梅搬出
 盆梅展が終了すると、展示品の搬出開始。竹やロープで厳重に補強し、そろりそろりと運び出します。重さが700kg〜800kgある盆梅は、15人がかりの大仕事です。
 運び出した盆梅は、館の隣にある管理圃場など3ケ所へ運び込みます。
2.植え替え・移植
 盆梅は一年中鉢で管理していますが、3年から5年に1回の割合で植え替えます。その判断は盆梅個々の特性を見極めてから。 根が張り水捌けが悪くなれば、土を振るい落とし、根を切り、独自に調合した用土を入れます。水持ち、水捌けが良く肥料持ちが良い、という難しい条件を満たさなければならず、ここが苦労するポイントです。
  この時期、移植も大切な作業です。盆梅としてデビューするまで、地に植えてある梅の木は、3〜5年に1回の割合で移植をし、根を縮めるなど鉢上げの準備をします。
3.整姿・剪定
 展示の終わった盆梅は、すぐに剪定します。剪定とは、咲き終わった花芽を枝の元から二ヶ所ほど残して切り落とすことです。
 昔から「桜切るバカ梅切らぬバカ」と言われるように、幹の途中からでも芽を出す梅は、遠慮なく切ることが大切。 美しい形を作るため、欠かすことの出来ない作業です。
4.肥料やり
 盆梅はどれも老木ばかり。美しい花を咲かせるため、木が十分な力を蓄えるため、一年を通してたっぷりと栄養を与えます。
  搬出後「立派な花を咲かせてくれてありがとう」の意を込めて、すぐに肥料を与えます。4月、5月、6月、8月、9月にも施します。梅雨時には根腐りを起こさないよう肥料を取り除くことが大事です。
5.病害虫対策
  暖かくなると、病害虫が発生しやすくなります。毎日、木の葉を一枚一枚観察し、発見すればその害虫や病気に合った殺虫剤または殺菌剤を散布します。
 また、予防として病害虫の発生する時期にも消毒をすることが大事です。
6.紗の掛け外し
  4月から5月は遅霜から新芽を守るために、また7月の梅雨明けから9月にかけては直射日光を避けるために、紗を掛けます。
7.芽摘み
  葉が10枚ほど伸びたころ、芽の先を摘み、新芽の伸びを止めます。この時期に、盆梅の形を概ね整えます。芽摘みの後から出てきた芽は、葉一枚残してもう一度摘みます。
8.水やり
  水は、多すぎても少なすぎても良くありません。毎日盆梅の状態を見て、木に語りかけながら水の量を決めます。暑いときには、1日2回の水やりだけでなく、夕方、葉に水を掛けるなど行い、葉が焼けるのを防ぎます。基本的な水やりがもっとも大切で難しい仕事です。
9.古木探し
  盆梅管理の合間を見て、梅の古木を探すのも貴重な仕事です。近隣に住む方や盆梅展に来られた方々からの寄贈も多く、日本一の盆梅を鑑賞していただくためにワビ・サビのある梅の古木・巨木を求めて東奔西走しています。
10.落葉後の整姿
  葉が落ちると、不要な枝は惜しげもなく切り落とし、形を整えて展示に備えます。
11.盆梅搬入
  1年近く屋外で管理された盆梅を搬入し、展示します。すべて手作業なので、30人余りの大仕事です。鴨居があるため盆梅を横に倒しながら、花芽を落とさないよう、 枝を折らないよう、細心の注意が必要です。
12.盆梅展期間中
 盆梅展期間中は、展示品の水やりや温度・湿度の管理、盆梅の入替え、咲き終わったものの花摘み、剪定など朝早くから夜まで大忙しです。 それでも美しい花が咲き、梅の香りが会場に満ちた時は、1年の苦労が報われます。